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適格退職年金

移行先(ファンド)の選定

それぞれの移行先のメリット、デメリットを比較して、どの制度に移行するのがよいか、じっくり検討しましょう。

1.中小企業退職金共済(中退共)

◎メリット
  • シンプルで分かりやすい。
  • 国が運営し、助成金制度がある。
  • 全額損金処理できる。
△デメリット
  • 中小企業に限定される。
  • 新規加入に限られる(既に中退共に加入している場合は移行できない)
  • 自己都合でも、会社都合でも同じ退職金が支払われるため、調整ができない。
  • 中小企業退職金共済機構の財務体質に問題あり。
業 種規 模
一般業種従業員数300人以下、又は資本金3億円以下
卸売業従業員数100人以下、又は資本金1億円以下
サービス業従業員数100人以下、又は資本金5千万円以下
小売業従業員数100人以下、又は資本金5千万円以下

2.確定拠出年金企業型(401K)

掛金拠出額を決め、給付額は運用次第。

◎メリット
  • 全額損金(上限あり)
  • 資産を次の企業に持越しができる。
    (現在、401Kを導入している企業が少ないのでメリットは少ない)
△デメリット
  • 事業主に投資教育義務が発生する。
  • 事務費がかかる。
  • 60歳まで支払われない。
  • 運用次第では元本割れもある。

3.確定給付企業年金

適格退職年金に似た制度。但し、規制が強い。

◎メリット
  • 全額損金
△デメリット
  • 積立不足があると速やかに解消しなければならない。
  • 運営コストが適格年金より大きいいので大企業向きである。

4.特定退職金共済(特退共)

商工会議所など様々な団体が行っている民間の退職金共済制度。

◎メリット
  • 中小企業でなくても加入可
  • 全額損金(月1,000円から30,000円まで)
  • 返戻金は事業主に支払われるので、懲戒解雇で支給したくない場合にも有効。
  • 銀行で融資が受けられない場合でも、融資が受けることも可能。
△デメリット
  • 適格退職年金からの移行はできない。

移行の手順

  1. 現状分析 ………… 退職金の現状分析、適格退職年金の現状分析
  2. 方向性の検討 …… 退職金制度の方向性(制度を見直すか否か)
  3. 制度の設計 ……… 退職金の設計、ファンドの設計
  4. 移行処理の検討 … 移行時期の検討
  5. 従業員との合意 … 退職金の計算方法、積立方法の変更
1.現状分析

退職金の現状分析 ⇒ 年齢構成、退職金水準

適格退職年金の現状分析
⇒ 全面退職金型、一部配分型、上乗せ型、縦割り型、どれ位不足があるかは、保険収益と手数料のと比較で毎年の不足額の検討

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